君とみたあの夏の流星群。
こんなにも自分の意見を強く主張したのは、これが初めてかもしれない。
でも、文化祭だけは譲りたくない。
笹木先生は、フッと優しい笑みを浮かべて言う。
「……星祈さんの気持ちは分かりました。では、入院するのは、明後日からしましょう。ですが、くれぐれも無理はしないようにしてください」
私は、笹木先生からの言葉に大きく頷いた。
明日の文化祭は、碧都と一緒に回れる。そう思うだけで、嬉しい気持ちでいっぱいになっていく。
明後日には入院しなくてはいけない。
だったら、明日は、めいいっぱい、楽しみたい。
その後は、明後日から入院出来るよう手続きを済ませて、その日の病院は終わった。