君とみたあの夏の流星群。

「つーか、七瀬は、嫉妬しねぇーの?」


「えっ?嫉妬?」


「あぁ、さっき、皐月のクラスの前を通りかかったら、皐月の周りに、すげぇー人だかり出来てたからさ。
七瀬は、気になんねぇーのかなって」


全く、気にならないわけじゃないし、嫉妬もしないわけじゃないけれど……
それは、仕方ないと思っている自分がいる。


そもそも、碧都がモテることはずっと前から、知ってるし、


碧都の執事服姿が見れるとなれば、人だかりが出来るのだって、想像がつく。


「んー、執事服姿の碧都は見てみたいとは思うけど……別に気にしてないよ。
それに、碧都がモテることは、今に始まったことじゃないし」


「ふ〜ん、まぁ、七瀬がそう言うなら、部外者の俺が言うもんでもねぇーよな。
でも、皐月の執事服姿は気になってんだろ?」

< 248 / 349 >

この作品をシェア

pagetop