君とみたあの夏の流星群。
「つーか、七瀬は、嫉妬しねぇーの?」
「えっ?嫉妬?」
「あぁ、さっき、皐月のクラスの前を通りかかったら、皐月の周りに、すげぇー人だかり出来てたからさ。
七瀬は、気になんねぇーのかなって」
全く、気にならないわけじゃないし、嫉妬もしないわけじゃないけれど……
それは、仕方ないと思っている自分がいる。
そもそも、碧都がモテることはずっと前から、知ってるし、
碧都の執事服姿が見れるとなれば、人だかりが出来るのだって、想像がつく。
「んー、執事服姿の碧都は見てみたいとは思うけど……別に気にしてないよ。
それに、碧都がモテることは、今に始まったことじゃないし」
「ふ〜ん、まぁ、七瀬がそう言うなら、部外者の俺が言うもんでもねぇーよな。
でも、皐月の執事服姿は気になってんだろ?」