君とみたあの夏の流星群。
ニヤッとした笑みを浮かべながら、からかうような口調で結城くんは言う。
「えっ、それはたしかに、気にはなってるけど……」
本当は、今すぐにでも碧都の貴重な執事服姿を拝んでおきたいところ。
「んじゃぁさ、今、チラッと見てくれば?」
「えっ?それは、ダメだよ!私、まだ、休憩時間でもないし!」
結城くんの何気ない提案に私は、大きく首を振る。
「いや、でもさ…休憩時間は、皐月と一緒に文化祭回んだろ?
そしたらさ、皐月のことだから着替えたりしねぇ?」
「あっ…」
碧都は、そもそも、こういうイベントごとに、乗り気なタイプでもないし、着替えてしまう可能性はありえなくもない。