君とみたあの夏の流星群。

「だろ?笑」


「う、うん。じゃぁ、ちょっとだけ見に行ってくる」


私は、結城くんにヒラヒラと手を振られながら、教室を飛び出した。



□□□


結城くんが言ってた通り、本当にすごい人だかり…。


碧都のクラスの前は、廊下を歩くのもままならないほどに、列をなすお客さんで溢れかえっている。


チラッと碧都の姿を見れるだけでいいんだけど……


これじゃぁ、教室を覗き込むことすら難しそう。

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