君とみたあの夏の流星群。

いや、まさかね。


こんな人混みの中、私だって分かるわけ……


「星祈!」


沢山のお客さんが見てる中、碧都に名前を呼ばれる。


「あ、碧都…」


私の前まで来て、碧都は足を止めた。


「星祈、どうかした?」


「あっ、えっと……」


ど、どうしよう……


思わず、碧都の執事服姿を見に来ちゃったけど、近くで見るとますます、カッコよすぎて……


こんな執事がいるなら最高だろうな…。


「……っ、星祈、あんまり見られると恥ずかしいんだけど」


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