君とみたあの夏の流星群。
□□□


教室に戻ってからは、12時の休憩時間まで、休む暇もないくらいに、沢山のアイスを作っていたら、

あっという間に、12時を迎えようとしていた。


先に休憩を済ませた瑠奈ちゃんが、声をかけてくれる。


「星祈ー!次、休憩だよー」


「えっ、もう!12時?!」


想像以上にお客さんが来てくれたこともあって、忙しすぎて、時計を見る暇もなかった。


たぶん、この調子だと売り切れるのも時間の問題だと思う。


「うん、そうだよー。って、それよりさ!文化祭、皐月くんと回るんだよね?」


瑠奈ちゃんは、ニヤッと意味深な顔をしている。


「う、うん、そうだけど……」


何か、嫌な予感が……


瑠奈ちゃんは、ニコニコと笑みを浮かべながら、「ジャーン!」と、言って、後ろで隠すように持っていたものを見せてくる。


「?コレは?」

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