君とみたあの夏の流星群。

「いや、見たら分かるでしょ?」


たしかに、見たら分かるけど……


瑠奈ちゃんが持っているのは、さっきまで瑠奈ちゃんがコスプレとして着ていたピンク色のメイド服と、色違いの水色のメイド服。


「これ、実は……星祈に似合うと思って、あたしのと色違いで持ってきてたんだよねー」


「ん?持ってきた?」


「うん!」と、瑠奈ちゃんは大きく頷く。


「いや、でも、私は、接客担当じゃないからコスプレはする必要ないよ?」


「うん、それは分かってる。だーかーらー、今、着よ?それで、そのまま、皐月くんと文化祭、回って来なよ!」


「えっ?!ちょっと!」


瑠奈ちゃんは、半場強引にメイド服を押し付けてくる。


私は、瑠奈ちゃんの勢いに負けて、メイド服に着替えることになった。

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