君とみたあの夏の流星群。

「……そんなことないよ。でも、似合いすぎてムカつく」


「えっ?ムカつくって、どういうこ……」


「気にしなくていいから」


碧都は、はぐらかすように話を遮ってから、私の手をパシッと掴んでから、フワァと微笑む。


「ほら、時間ないんだから、早く行くよ」


当たり前のように、繋がれた手にドキドキしながら、私は「うん!」と、大きく頷いた。


□□□


それから……

私と碧都は、校内をぐるっと周りながら、途中、お昼ごはんを買って、食べたりして、時間を過ごし、休憩時間もあと少しとなったところ。


私は、ふと、3年生のクラスでやっている【写真館】の出し物が目に入った。


写真かぁ…。

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