君とみたあの夏の流星群。
あーあ。
やっぱり、言うべきじゃなかった。
俺と星祈の求めていたものが違った。
「……っ」
何で、涙が出てくるわけ。
勝手に頬を伝う涙を制服の裾で拭う。
俺と星祈は、近すぎて、遠すぎた。
"幼なじみ"でいることがこんなにも苦しいだなんて。
どちらかが、別の感情を抱いてしまったら、
幼なじみを続けていくか。
恋人になるか。
どちらかしかない。
俺は……
幼なじみを選ぶよ。
星祈が幼なじみを望んでいるのなら、次、会う時は、俺は星祈の幼なじみでいる。
だけど、今は……
まだ、この気持ちを消したくない。
「星祈、好きだよ。これからもずっと……」