君とみたあの夏の流星群。
□□□


男子のリレーの練習が終わると、今度は、女子のリレーの練習の番になった。


「やっぱり、女子もやるんだ。練習……」


運動が苦手な私にとっては、走ることは苦痛でしかない。


うぅ、やりたくない。


励ますかのように、瑠奈ちゃんがポンポンと私の頭を撫でる。


「大丈夫!!アンカーのあたしが、居るんだから、ね?一緒に頑張ろ?」


「う、うん」


そして……
遂に、私が走る番になってしまった。


バトンを待つ間……
碧都と一瞬、目が合った気がする。


碧都が見てくれてるかもしれない……


そう思うと、何故だかヤル気に満ち溢れてくる気がして、
私は、バトンを受け取った。

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