君とみたあの夏の流星群。
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【碧都side】


文化祭からあっという間に1週間が経っていた。


後夜祭で告白をした後から、星祈とは会っていない。


何となく、避けられるだろうと覚悟はしていたけど、ここまで避けられるとは思ってもみなかった。


それに、俺自身も星祈に会うのを躊躇っているところがあって、今に至っている。


「はぁ…」


深いため息と共に、俺は机に突っ伏した。


「ったく、碧都、そんなんじゃ、幸せ逃げるぞー」


そんな俺を樹がからかうように、声をかけてくる。


「……俺に構うな」


「そんな怖い顔すんなって!お前がそんなに、落ち込んでんのって七瀬さんのことだろ?」


「………」


図星を付かれて、返す言葉もない。

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