君とみたあの夏の流星群。

「お前ら2人に何があったかは知らないけど、七瀬さん、ここんとこずっと学校休んでるらしいじゃん。
碧都、お前、何か聞いてる?桐葉がすげぇー心配して───」


「っ、何それ、知らないんだけど」


俺は、椅子から立ち上がって、樹に掴みかかるように、問い詰める。


「ちょ、碧都、落ち着けって!」


樹になだめられるように、俺は、椅子に座らせられた。


「何で、樹がそのこと知ってるの?」


「いや、俺は、桐葉に皐月くんなら、何か聞いてるかもしれないから聞いてきてって、頼まれただけで。
詳しいことは聞いてないけど、桐葉が言うには、文化祭が終わってから体調不良で、七瀬さんが休んでるって」


何それ、そんなの知らない。


休んでるってどういうこと?


てっきり、俺は、避けられてるだけだと思ってたけど、違うってこと?


それとも、俺が告白したせい?

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