君とみたあの夏の流星群。

「悪い、樹。俺、早退するから担任に言っておいて」


「えっ、ちょ、碧都?!」



今すぐ、星祈に会いたい。


俺は、バックを片手に持って、急いで教室を飛び出して、星祈の家に向かった。


□□□


今は、お昼過ぎ。


───ピンポーン!

星祈の家のチャイムを押す。


出かけてる?


いやでも、星祈のおばさんの車は置いてあるし、誰もいないってことはないはずだけど……


何度かチャイムを押してみるけど、人が出てくる気配はない。

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