君とみたあの夏の流星群。
顔を上げれば、おばさんはとても苦しそうな表情を浮かべていた。
「……星祈には言わないで。って、言われてたんだけど、この調子だと碧都くん飽きらめてくれなさそうだし」
「す、すみません」
「ううん、いいのよ。責めてるわけじゃないから。
ここじゃなんだから、良かったら、家に上がって?」
「はい」
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俺は、おばさんに案内されるがまま、星祈の家のリビングの椅子に座った。
コトっと俺の前に麦茶が置かれる。
「ありがとうございます」
それから、おばさんは、俺と向かい合わせになるように椅子に座った。