君とみたあの夏の流星群。

「……碧都くん、落ち着いて聞いて欲しいの」


おばさんのその言葉に、ドキンと、ただらなぬ緊張感が走った。


「はい」


おばさんは、一呼吸おいてから静かに口にした。


「星祈は……

心臓の病気をかかえているの」


おばさんの放った言葉に俺は、理解が出来ない。


「はっ?それって、どういう……」


おばさんは追い討ちをかけるかのように、そのまま話を続ける。


「……"拡張型心筋症"。これが、星祈がかかえてる病気」


ちょっと、待って……


意味が分からない。


星祈が病気って……

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