君とみたあの夏の流星群。
「……っ、怖い。死にたくない」
「うん」
「……何でっ、私なの?どうして!私が病気にならなくちゃいけないの?!嫌だよ」
「うん」
「嘘ばっかついて、嘘つく度にすごく、苦しかったっ!
本当は……
碧都のこと大好きなのに…っ!」
「星祈……」
「私っ…碧都とずっと一緒にいたいよ」
碧都の抱きしめる力が強くなる。
「うん、俺も星祈と一緒にいたい」
「へっ?」
碧都は、私の前髪をスっと横にわけてから、グチャグチャに泣きはらした私の顔を覗き込む。
見ないで欲しいと思うのに、私は、碧都から目が離せない。
「星祈……好きだよ。俺も大好き」
「……っ!」
コツンとおでこが触れ合ってから、どちらからともなく、キスをする。
「……んっ」
触れ合うだけの優しいキスを碧都に、何度も落とされる度に……
私は、幸せを感じた。