君とみたあの夏の流星群。

「……っ、ありがとう」


「でも、無理してない?別に、明日言わなくてもいいと思うけど」


「ううん、明日、話したい」


「そう、分かった。じゃぁ、明日、俺が桐葉を連れてくるから」


「うん」


話すって決めたなら早い方がいい。


ちゃんと自分の口から瑠奈ちゃんに言いたいから。


□□□

───翌日


学校が終わってから、碧都が瑠奈ちゃんを病室に連れて来てくれた。


「星祈っ!」


病室に入るなり、瑠奈ちゃんは勢いよく私の元へ駆け寄ってきて、離すまいかというくらいに、瑠奈ちゃんはギューッと私を抱きしめる。

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