君とみたあの夏の流星群。
「る、瑠奈ちゃ……苦しっ」
「星祈のバカっ!星祈が入院してるって皐月くんから聞いた時、あたしがどれだけ心配したと思ってんのよ!」
瑠奈ちゃんは私を抱きしめながら、泣きそうな声で言う。
「瑠奈ちゃん……ごめんね」
「謝るくらいなら、ちゃんと説明して!そうじゃなきゃ、あたし帰んないからね!」
瑠奈ちゃんの口調は、怒ってるように聞こえるけど、目元には涙が浮かんでいた。
そんな泣きそうな瑠奈ちゃんを見て、自分がバカだったなって、思った。
「うん、ちゃんと話すよ」
そのために、瑠奈ちゃんに来てもらったんだから、ちゃんと話さなくちゃ。
不意に、傍で私と瑠奈ちゃんの様子を見ていた碧都が、言い出しにくそうに私に声をかけてくる。