君とみたあの夏の流星群。

「あー、えっと、星祈、ごめん。コイツら……」


「えっ?」


碧都の視線の先には、病室のドアの方で申し訳なさそうにする人の姿があった。


「い、一之瀬くんと……ゆ、結城くん?!」


一之瀬くんと結城くんは、私と目が合うなり、揃えて謝る。


「ごめん!七瀬さんと桐葉の友情を邪魔するつもりはなかったんだ!俺も七瀬さんが心配で……」


「悪い。七瀬が入院したって話を桐葉と皐月が話してるの聞いて、俺、すげぇー心配で」


「星祈、俺からも謝らせて、ごめん。コイツら、全然、人の話聞かなくて……
星祈が話しにくいんだったら、コイツら連れていくし……」


碧都は、心配そうに私を見ながら言う。


「ううん、大丈夫だよ。2人にも聞いてもらいたい」

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