君とみたあの夏の流星群。

心配して来てくれた2人を追い出すなんて出来ないし、


もう、嘘をつきたくないから。



私は、碧都に話した時みたいに、病気のことを3人にも打ち明けた。


瑠奈ちゃんは、私の話を聞きながら、自分のことみたいに泣いてくれて、
一之瀬くんと結城くんは、静かに私の話を聞いていた。


□□□


瑠奈ちゃんたちが名残惜しそうに帰った後。


私は、ドサッとベッドに横になった。


「星祈、大丈夫?」


「うん、大丈夫。ちょっと、ホッとしたら、肩の力が抜けちゃって」


「そっか…。星祈は頑張ったよ」


碧都は、私の頭を優しく撫でてくれる。


碧都と手を繋いだ時も、こうやって、頭を撫でられてる時も、碧都の手は私を安心させてくれる。

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