君とみたあの夏の流星群。

「星祈、ほんとに、無理してない?」


「ううん、無理なんてしてないよ。ただ、やっぱり……碧都の手は、安心するなって思って」


私は、頭を撫でている碧都の手を取って、自分の頬に当てる。


「……星祈、大丈夫、俺が傍にいる。だから、病気なんて怖くないよ」


「うん……」


碧都にそう言われると病気なんて大したことないって思えてくる。


不思議。


あれ?

そういえば……
まだ、今日は発作の症状が出てないかも。


やっぱり、碧都がいてくれるからなのかな。


でも……
なんか、病気のことを打ち明けて、ホッとしたら、眠くなってきたかも……


「星祈、眠いの?」


「ん」


「俺が傍にいるから、ほら、眠って?」


私は、碧都の言葉にコクンと頷いてから、目を閉じた。

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