君とみたあの夏の流星群。
□□□

───数日後


「星祈ー!来ちゃった♪」


「瑠奈ちゃんに!一之瀬くんまで!」


学校帰りに来てくれたのか、制服姿のままの2人が病室に入ってくる。


瑠奈ちゃんは、バックから何冊かノートを取り出して、私に渡してくる。


「はい、コレ。星祈の分の授業のノート」


「えっ」


瑠奈ちゃんはニコッと笑う。


「星祈がいつ、学校に来ても大丈夫なように。あたしには、これくらいしか出来ないから」


「瑠奈ちゃん……ありがとう」


「ほーら、そんなことで泣かないの!」


「うぅ、だって……」


瑠奈ちゃんは、私が学校に戻ってくることを待ってくれてる。


それがすごく嬉しい。


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