君とみたあの夏の流星群。

「あっ、そうだ!星祈、結局、皐月くんとはどうなったの?!」


瑠奈ちゃんは思い出したかのように、私に聞いてくる。


「えっ?!」


「ごめん、七瀬さん。それは、俺も気になる。碧都のヤツ何も言わないからさー」


い、一之瀬くんまで!


「えっと……」



私が碧都に病気のことを打ち明けた日。


あの時は思わず、碧都の優しさに甘えて、「好き」って言葉にして、碧都からも「好き」って返されて……


そ、それから……


……っ、キ、キスもしちゃった!!


それに、碧都の唇すごく柔らかかったし、すごく優しかったのをよく覚えて……っ!


うぅ、キスしたこと思い出してきたら、恥ずかしい。


私は、火照る顔をパタパタと手で煽ぐ。

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