君とみたあの夏の流星群。
なるほど。
「な、なんか、結城くんごめんね?」
「いや、んなこといーって。んじゃぁな、七瀬」
ヒラヒラと結城くんは手を振りながら、病室を出ていく。
結城くんが病室を出ていくと、ギュッと碧都に抱きしめられた。
「あ、碧都?!」
「……ごめん、嫉妬した」
「嫉妬……」
碧都が私のことで嫉妬してる。それだけでこんなにも嬉しいだなんて。
私は、嬉しくてニヤける口元を何とか抑える。
「で、でも、結城くんは私のこと何とも思って……」
「そんなわけない。ねぇ、今、俺、嫉妬してるって言ったよね?」
「い、言ったけど……」
碧都は、抱きしめる力を緩めて、私の顔を覗き込んでくる。