君とみたあの夏の流星群。
あっ……
すごく意地悪げな顔をしてる。
「チュッ」と、音を立てて触れる唇。
一瞬、何が起きたのか分からなかったけど、すぐに理解した。
「…ふ、不意打ちはズルいよ」
不意打ちのキスは、心臓に悪過ぎる。
「そう、じゃぁ、キスしていい?って聞けばいい?」
「いや、そうじゃなく───」
「星祈、もう1回キスしよ」
私の返事を待つことなく、再び、触れる唇。
それより、碧都ってこんな感じだったけ?
クールな碧都はどこ行ったのー?
そんなことを思いながら、碧都との甘すぎる時間が過ぎていった。