君とみたあの夏の流星群。
隣ですすり泣く一之瀬くんの背中をバシッと瑠奈ちゃんが叩いた。
「いや、だってさ…っ」
「あーもう!ほら、鼻水出でるから!!」
少し強引に瑠奈ちゃんは、一之瀬くんの涙と鼻水をハンカチで拭いてあげていて、
そんな2人のやりとりが夫婦漫才を見てるみたいで面白い。
「2人とも熟練の夫婦みたいだね。笑」
「ちょっと!星祈、笑わないでよー!」
「いや、これは俺も思ってた」
「つぅーか、カップルに挟まれた俺の立場を考えてイチャつけよな」
2人の夫婦漫才を見ていた碧都と結城くんも口を揃えて言う。
一方、一之瀬くんは"夫婦"という言葉に反応したのか、口をパクパクとさせて赤面している。
しばらく、瑠奈ちゃんと一之瀬くんをいじってみんなで笑い合った。
「それじゃぁ、気を取り直して。これは私と一之瀬から!」
瑠奈ちゃんから可愛くラッピングのされた大きめな袋を受け取る。
「ありがとう!今、みてもいい?」