君とみたあの夏の流星群。
「結城くん、ありがとう!使わせてもらうね」
「おう」
流れ的に碧都からプレゼントを貰う番になって、私を含んだみんなの視線が碧都へと向く。
「次は俺だけど、後で渡すから」
「何だよ。碧都のやつ。ここで渡せばいいじゃ──」
「あっ、一之瀬!あたし、行きたいとこあったんだった!だから、付き合って!」
「えっ、そんなこと言ってたっけ?」
「言ってないけど!今、思い出したの!ほら、一之瀬行くよ!」
瑠奈ちゃんは一之瀬くんの腕を引っ張って、病室を出ていく。
「はぁ…、俺も空気読めねぇーわけじゃねぇーから、帰るわ。んじゃぁーな」
その後に続くように、結城くんも病室を出ていって、私と碧都の2人きりになった。
「俺からのプレゼントだけど……星祈、目をつぶってくれる?」
「えっ、う、うん」
碧都からのプレゼントがものすごく気になるけど、言われた通りに目をつぶれば、
ひんやりとした感触がして、碧都が何かを私の左手首に付けた。