君とみたあの夏の流星群。
「……目、開けていいよ」
私は目を開けて、左手首に付けられた何かを確認する。
「えっ、これ……」
夏休みに瑠奈ちゃんと買い物に行った時に可愛いなーって、見ていた星のブレスレットが左手首に付いていた。
「星祈が好きそうなデザインだなって、思ったから買ったんだけど……もしかして、気に入らない?」
「ううん、そんなことない!」
「そう、なら良かった。星祈、ちなみにそのブレスレットはペアブレスレットだから」
そう言って、碧都は自分の制服の袖をまくって、私に見せてくる。
碧都の左手首には私と色違いのシルバーの星のブレスレットが付いていて、
夏休みの頃には、碧都とお揃いで付けられるわけないって思ってたのに……
「……っ、碧都、ありがとう」
「星祈、嬉しくて泣くのはいいけど。せっかくなら、笑ってる顔の方が見たいんだけど」
そう言ってるわりには、碧都は優しい手つきで私の涙を拭ってくれる。
「……そ、そんなこと言われたって」
嬉しくて涙が止まらないんだから、無理言わないで欲しい。