君とみたあの夏の流星群。
「ヒャ!」
後ろから、首元にピタッと冷たい物を当てられる感覚がして、慌てて、後ろを振り返った。
「……っ、碧都?!」
碧都は、首元にタオルを掛けて、
少し汗ばんだ顔はいつものクールな表情とは、違った雰囲気を出している。
「これ」
そう言って、碧都は私の首元に当てていた、スポーツドリンクを渡してくれる。
「あ、ありがとう」
お礼を言って、スポーツドリンクを受け取ってから
「碧都、どうかしたの?」
私と碧都のクラスの待機所は、正反対の場所にあるから、碧都は、わざわざこっちに来てくれたことになる。
何か用でもあったのかな?