君とみたあの夏の流星群。

「ふ〜ん、星祈、余裕そうだね」


グイッと碧都に腰を引き寄せられて、小さく耳元で「仕返し」と囁いて、再び、触れる唇。



触れているところから、じんわりと伝わってくる碧都の熱も


碧都の意地悪なところも


碧都の甘い一面も


幼なじみのままだったら気づけなかったことも沢山あって。

もっと、知りたい。


「碧都、好き」


「…っ、不意打ちすぎ。俺も好きだよ」


「好き」と言えば「好き」が返ってくる。


それがすごく嬉しくて、幸せで。


ずっと碧都の傍にいたい。

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