君とみたあの夏の流星群。
気を取り直して、隣のアクセサリーショップを見ようと思ったものの……
高級感のある店の外見に入るのを躊躇してしまう。
いや、さすがに、高校生が入るような店じゃない。
そう思って、後ずさりしそうになった俺を見かねた女の店員さんに声をかけられた。
「お客さま、見ていくだけでも大丈夫ですので、よかったら店内へ、どうぞ」
ニッコリと店員さんに微笑まれ、俺は促されるように店内へと入った。
店内の照明にはシャンデリア、BGMには一度は聞いたことのあるクラシックの音楽が流れていて、高級感が漂う。
「お客さま、本日は何かをお探しでしたか?」
「えっと、彼女の誕生日プレゼントを買いに」
「そうだったんですね!もし、よろしければ、わたくしも彼女さんのプレゼント選びに協力させてください!」
チラッと見たら店を出るつもりでいたけど。
そんな風に言われたら、断るわけにもいかず……俺は、「お願いします」と店員さんに頭を下げた。