君とみたあの夏の流星群。
「おばさんの方が辛いことは分かってます。でも、俺は、少しでも星祈の病気が完治する可能性があるなら、その可能性を信じたいです」
「碧都くん……」
「……すみません、生意気なこと言って。星祈が目を覚ましたら、連絡を下さい。
今日はこれで失礼します」
おばさんに向かって軽く会釈をして、俺は、星祈の病室を後にした。
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あれから、星祈は翌日には目を覚まして、今も薬での治療を受けている。
症状は、落ち着いているものの……
また、発作が起きてもおかしくない危険な状態が続いていて、油断は出来ないらしい。
俺は、おばさんから星祈の心臓移植の話を聞いてから、星祈の病気のことをもっと知る必要があると思った。
それから、図書館で星祈の病気に関する本を何冊も借りて、家に帰ってからは夜中まで読んで、
ネットでも何度も検索をかけた。
星祈のために、俺が出来ることはないのか、頭の中ではそればっかり考えていた。