君とみたあの夏の流星群。

「そう…なら、いいけど……でも、もし、体調悪くなった時は、辛くなる前に、誰かに声かけて」


碧都は真剣な目をして、私に言った。


「うん、分かった!」


私が頷くと、ヨシヨシと碧都が頭を撫でる。


碧都は何とも思ってないかもしれないけど、私は、心臓がドキドキし過ぎて、持たないよ……



「碧都ー!!」


遠くから、碧都の名前を呼びながら、誰かが 走ってくるのが見える。


「碧都、お前こんな所に居たのかよ!
って、七瀬さん?!」


近くに来て、私の顔を見ると驚いた顔をされる。


私は、どうも。と、軽く会釈をする。


えっと……

たしか、碧都の友達の───


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