君とみたあの夏の流星群。
「笹木先生、費用はいくらかかっても構いません。
なので、星祈を海外で治療を受けさせてください!お願いします!」
俺の隣に並んで、おばさんも笹木先生に向かって深く頭を下げた。
「おばさん……」
「碧都くん、星祈のためにありがとう。こんなにも星祈は、想われてて幸せ者ね。
私…、どこかで、あの人と重ねていたんだと思うの。星祈は星祈で誰でもないのよね。碧都くんのおかげで気付かされたわ」
おばさんは、フッと優しい笑みを零した。
「笹木先生、お願いします!」
俺もおばさんに習い、もう一度、笹木先生に向かって深く頭を下げた。
「……分かりました。私からも海外で治療が受けられるようサポートさせて頂きます」
「ありがとうございます!」
「ですが……海外で治療を受けるかどうかは、星祈ちゃんが決めることです」
「……俺から星祈に話をさせて下さい!」
星祈には俺の口から伝えたい。
星祈とずっと一緒にいたいから。
今、俺に出来ることをやりたい。