君とみたあの夏の流星群。
「俺、リレーのアンカーやるから。
星祈に、応援して欲しい」
「えっ、うん、もちろん!!」
私が頷くと、碧都はニコッと微笑んでから、
「じゃ、それだけだから、またね」
そう言って、一之瀬くんと一緒に行ってしまった。
「………っ、」
ドキドキ心臓がうるさい。
不意打ちすぎるよ……
碧都の言葉と行動一つで、私は、こんなにもドキドキしてるのに……
碧都はそうじゃない。っていう事実がすごく……
────苦しい。
私は、そんな碧都の後ろ姿を人混みの中で、見失うまで、見ていた。