君とみたあの夏の流星群。
そんな碧都の姿を見ていられなくなって、私は、待機所から少し離れる。
碧都がモテてるってことは、知ってるのに……
はぁ……
こんなに毎回、嫉妬してたらキリがないって、分かってるんだけど。
今更、考えたって仕方ないのに、気持ち、切り替えなきゃ…
そう思いながら、私は、待機所に戻ろうと歩き出す。
その時、不意に、ドキンドキンといつも以上に鼓動が早くなって、心臓の存在がいつも以上に近く感じる。
「………っ」
何、コレ……
どうして、こんなにドキドキしてるの?!
「ゴホッ、ゴホッ……」
それに、咳も止まらない。