君とみたあの夏の流星群。

そんな碧都の姿を見ていられなくなって、私は、待機所から少し離れる。


碧都がモテてるってことは、知ってるのに……


はぁ……

こんなに毎回、嫉妬してたらキリがないって、分かってるんだけど。


今更、考えたって仕方ないのに、気持ち、切り替えなきゃ…


そう思いながら、私は、待機所に戻ろうと歩き出す。

その時、不意に、ドキンドキンといつも以上に鼓動が早くなって、心臓の存在がいつも以上に近く感じる。


「………っ」


何、コレ……

どうして、こんなにドキドキしてるの?!



「ゴホッ、ゴホッ……」


それに、咳も止まらない。

< 39 / 349 >

この作品をシェア

pagetop