君とみたあの夏の流星群。
朝ごはんを食べ終えてから、身支度を整える為に、洗面所に行く。
でも……
私の支度は、そんなに時間がかからない。
少し茶色みがかっている明るめの髪色に、肩まで伸びたセミロングの髪は、元々、ストレートだから梳かすだけ。
特にメイクをするわけでもなく、軽く下地を塗って、チークとほんのり色の付いたグロスを付ける程度。
身支度を整えてから、リビングの片隅にある今は亡き、お父さんの写真の前で手を合わせる。
「いってきますー!」
「いってらっしゃい!」
笑顔で手を振るお母さんに見送られながら、私は、玄関のドアを開けた。