君とみたあの夏の流星群。
ちょうど、近くを通りかかった一之瀬くんが、私に声をかけてくれる。
「……七瀬さん、大丈夫?!
って、大丈夫じゃ無さそうだよね?保健室、一緒に行こう!
あと、ごめん!嫌かもしれないけど、我慢して」
そう言ってから……
申し訳なさそうに、一之瀬くんは私に肩を回した。
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保健室に着く頃には、胸の痛みも咳も収まっていた。
『たぶん、疲れが出たんだと思うわ。
保健室は開けておくから、少し、休んでから帰りなさい』
そう言って、保健の先生は出て行く。