君とみたあの夏の流星群。

私は、連れ添ってくれた一之瀬くんにお礼を言う。


「一之瀬くん、ありがとう」


「どういたしまして!じゃ、俺、戻るから、お大事に」

ニコッと爽やかな笑みを浮かべて、一之瀬くんは手を振りながら、保健室を出て行った。


□□□

少しして、勢いよく保健室のドアが開く音がして、名前を呼ばれる。


「星祈っ!」


少し息を切らした、碧都が保健室に入ってくる。


「えっ?碧都?どうして、ここに?」


そんな言葉とは裏腹に私は……

息を切らしてまで、碧都が保健室まで来てくれたって思うだけ、嬉しくなってしまう。


「樹から聞いた」


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