君とみたあの夏の流星群。

樹……?
って、一之瀬くんのことだよね?


「もう、大丈夫なの?」


碧都は、心配そうな顔をして、保健室の椅子に座っている私の隣に来る。


「うん、もう、大丈夫だよ。心配かけてごめんね?」


私がそう答えると、碧都は、ホッとした顔をしてから…


「もう……無理しないで。心配になるから」


そう言う、碧都のそんな悲しそうな顔は見たことがなくて……


碧都に、心配かけたくない……


そう思った私は、深く頷いた。

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