君とみたあの夏の流星群。
■■■

【碧都side】


体育祭は、最後の競技のリレーに差し掛かっていた。


俺は、自分の走る番になるまで、スタート地点近くで、待機する。


『皐月くん、頑張って!!』

『皐月くん、ファイト!!』


周りの女子からの声援される中、俺は、キョロキョロと周りを見回していた。


星祈は、どこで見てくれてるんだろ……


「碧都、何、キョロキョロしてんだよ」

樹が俺の肩をポンと手を置く。


「いや、何でもない」


「どうせ、七瀬さんでも探してるんだろ?」


ニヤニヤとしながら、樹は言う。


「うるさい、その前に早く、スタンバイしろよ」

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