君とみたあの夏の流星群。
「……っ、……はっ!」
前のチームとの距離はあと、数メートル程あったが、
あと、グランド1周の所で俺は目の前を走る奴を捕らえていた。
「碧都ー!!頑張ってー!!」
えっ?星祈?!
星祈の声が聞こえて、俺は、人混みの中で、星祈を見つけた。
「………っ!」
次の瞬間、俺は目の前の奴を抜かしていた。
────パンパン!
と、決着の合図が鳴る。
やっぱり……星祈に応援頼んで良かった。
俺がゴールをすると、クラスメイトたちから、声がかかって、周りを取り囲まれる。