君とみたあの夏の流星群。
「碧都!お前、さすがすぎるだろ!!」
「ベタベタするなよ、暑い」
樹が嬉しそうに、俺の肩に手を乗せてくるから、そんな樹の手を軽く払う。
「まぁまぁ。そんな碧都くんには、俺がジュースを奢ってやるか!」
そう言って、樹は自販機に向かった。
樹がいなくなると、一気に周りのクラスメイトからも声がかかる。
『皐月くん、凄かった!』
『かっこよかった!!』
「……どうも」
俺は、素っ気なく一言だけ返して、星祈の姿を探す。
でも、さっき、星祈が見ていた場所に星祈の姿をはなくて、軽いショックを覚えた。