君とみたあの夏の流星群。
「うん!分かった!!」
私は、大きく頷いた。
瑠奈ちゃんはおもむろに、スポーツタイプの腕時計を見て、ハッとした顔をする。
「ごめん、星祈!もうそろそろ……あたし、部活に行かないと!また、連絡するね!!」
「うん、またね!」
瑠奈ちゃんは、部活用のバックを抱えて、手を振りながら、小走りで教室から出ていく。
瑠奈ちゃんと入れ違いになるかのように、碧都に、教室のドアの方から、名前を呼ばれる。
「星祈、帰ろ?」
「うん!」
当たり前のように碧都が教室まで来てくれることに嬉しくなりながら、私は、碧都に駆け寄った。