君とみたあの夏の流星群。

「あっ、碧都くん、いらっしゃい!!
もう少しで出来るから、星祈と座って待っててくれる?」


お玉を片手に持ちながら、キッチンからお母さんが顔を出す。


「いえ、お構いなく」


「じゃ、碧都、ここ座って?」


私は、碧都と向かい合わせになるように椅子に座った。


少しして、目の前には美味しそうな色とりどりの夏野菜の入ったカレーと冷製スープ、サラダがテーブルに並べられる。


「どうぞ、召し上がれ!」


私と碧都は、手を合わせてほぼ同時に言う。


「「いただきます!」」


相変わらず、お母さんの作るカレーは美味しい。


目の前の席に座る碧都も、黙々と、カレーを口に入れている。


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