君とみたあの夏の流星群。

あっという間に私と碧都は、夕飯を食べ終えて、ほぼ同時に手を合わせる。


「「ごちそうさまでした!」」


お母さんは食べ終わったお皿を見て、嬉しそうに微笑む。


「じゃぁ、お母さん片付けするね」


そう言って、キッチンに向かうとするお母さんを私は、呼び止めた。


「お母さん、私がやるから、大丈夫だよ」


「そう?じゃぁ、お願いしようかな?
ありがとう、星祈。そしたら、お母さん、部屋の整理してくるわね」


お母さんがリビングを出て行ってから、早速、私は、洗い物を始めようとして、キッチンに向かうと、碧都もすぐ私の隣に並んだ。


「星祈、俺も手伝わせて?」


「えっ、じゃぁ……お皿を拭いてくれると助かる」


「うん、分かった」


碧都は手際良く、洗われたお皿をふきんで拭いていく。

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