君とみたあの夏の流星群。

不意打ちの笑顔に私の胸は、ドキドキと高鳴る。


何故なら……

私は、幼なじみの碧都に、小さい頃から片想いをしているから。


もちろん、碧都は私の気持ちを知るわけもなく……


「ん?星祈…?」


「ううん、何でもないよ!!」


「そう……早くしないと遅刻する」


そう言って、スタスタと先を歩き出す碧都の背中を追いかけるように後に続く。


碧都と一緒に登校出来るのは、幼なじみの私の特権だから……


この関係のままでいい。


それに、これ以上の関係を求めたらバチが当たりそうな気がして。

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