君とみたあの夏の流星群。

「まさか、星祈……碧都くんと一緒に行くのが嫌なの?」


「いや、違っ!そんなわけない!」


私がドキドキし過ぎて持たない。ってだけで……
とは、碧都の前では言えるわけがなくて、話はどんどん進んでいく。


「じゃぁ、決まりね!!
早速、おばあちゃんに連絡入れてくるわ!」


お母さんは、スマホを片手にリビング出て行こうとするのを私は、慌てて、呼び止めた。


「ま、待って!お母さん、友達も誘ってもいい?」


「まぁ、お母さんは、いいと思うけど……碧都くんは……」


「……いいですよ。そしたら、俺も、1人友達を誘いたいんですけど、大丈夫ですか?」


「もちろん!そうと決まれば善は急げ!ってことで、お母さん、連絡してくるわね!」


今度こそ、お母さんはスマホを片手に持ちながら、リビングを出て行く。

< 63 / 349 >

この作品をシェア

pagetop