君とみたあの夏の流星群。

お母さんが出て行ってしまったから、リビングには、私と碧都の2人きりの空間が広がる。


「ねぇ、星祈はさ、俺と2人で行くの嫌だったの?」


「えっ、いや、そうじゃなくて……」


本当は、碧都と2人きりで行くのが緊張して、私がドキドキし過ぎて、持たないからって理由なんだけど……

そんなこと、本人の前で言ったら告白したようなものだよ。

絶対に、言えない…。


「……2人より人数が多い方が、楽しいかなって、思って……」


「そう」


素っ気なく返した碧都は、どことなく怒っているようにも見える。


長年、幼なじみをやってきたし、碧都のことをずっと見てたから……

いつもクールで、表情を崩さない碧都の表情の変化も気づけるようになっていたけど、だからこそ、気になってしまう。


ねぇ、碧都……どうして、そんな不機嫌そうな顔をするの?

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