君とみたあの夏の流星群。
碧都は、私と旅行に行くの無理して、来てくれるの?
それとも……
碧都は私と2人で行きたいって思ってくれたの?
もう、いっそのこと、思い切って聞いてみようかな。
よしっ……私は、意を決して碧都に話しかける。
「ねぇ、碧都……」
そんな私の言葉を遮るように、お母さんがリビングに戻ってきて、私の声はかき消される。
「おまたせー!!おばぁちゃんに連絡したら、是非、お友達と来て欲しい!って、良かったわね、星祈!」
「う、うん」
もうこれだと、聞ける雰囲気じゃないし、やっぱり、聞かないことにしよう。
幸い、お母さんの声で私の声は碧都には聞こえてなかったわけだし、セーフだよね?